ずーっと、ずーっと食べたかった「うなぎのせいろ蒸し」
全国的にはもとより九州全般としても鰻と言えば、うな重やうな丼が一般的なのだけど、筑後地方に限ってはせいろ蒸しが最もメジャーなものでありまして…
せっかく時間があるのだからと、ちょっと足を延ばして柳川へと出かけます
石畳が敷かれる庭園のようなエントランスにはたくさんの菖蒲の花が飾られており、その花の香りと、打ち水されたことによる涼気で、心安らぐ雰囲気に敷居の高さを感じながらも暖簾を潜ります
入り口を入った右奥にはテーブル席が、そして左側には大きさを変えることができる大広間と個室がありまして、全体的にゆったりとしたレイアウトになっていますね
予約のお客さま来れれる時間までには帰るからとワガママを言いまして…
個室をいただいてみますと、そこにある雪見障子からは店内に飾られた菖蒲を眺めることができる素晴しい空間にビックリであります
うなぎをメイン料理とした会席メニューなども用意されていますが、今日のワタシの目的はせいろ蒸し
迷うことなくそれを注文いたします
提供までに要した時間は10分ほどでありましたので、このうなぎは事前に焼かれていたものなのでありましょうが、注文が入って蒸されることで、驚くほどの熱々のモノがいただけます
これまで、せいろ蒸しと言うものは、うな重などと同じようにご飯の上に鰻を乗せてタレをかけたものが蒸されているだけだと思っていたのですが、ごはんにはタレが塗されなず白く残るところが一切ないことから、これまで事前にタレで炊き込まれているのでしょうね
パリッと芳ばしく焼かれた蒲焼をタレが焼ける香りと共にいただくことも美味しいのですが、蒸されることでしっとりふっくらとしたうなぎもまた美味しいものでありまして、これは甲乙つけがたいところですね
【うなぎ 日本料理 山田屋】
福岡県柳川市三橋町柳河585-1
0944-74-0883