昨日の反省を含め長袖のシャツで出かけてみたらば、日向にいると真夏を思わせる強い陽射しに照らされ熱中症になりそうなほどでありまして…
今日こそTシャツ一枚にすべきだったと反省であります
そんなことで、冷たいお蕎麦がいただきたくなったワタシは日陰を選ぶように歩いて『流石』へと向かいます
"ミシュランガイド東京2017"で星を取ったということもあってか、大通りからは路地を一本二本と入った場所にありながらも12:00を過ぎるとカウンター席までもが埋まる人気店なのであります
いただくのは平日にのみ提供される「昼のお任せ」でありまして…
「小鉢」として出されたのは作りたての湯葉ということですが、黒豆の湯葉とは初めていただきました
そして「小さなかけそば」
つなぎを一切使わない10割の蕎麦をこれほどまでに細打ちできるとは驚きですし、たっぷりの鰹で取られたという熱々の出汁は香り豊かでありまして…
わさびはもちろん本わさび
つゆに溶いてしまうと香りが消えてしまうと、一口ごとにわさびを付けながらいただきます
「桜海老のかき揚げ」
サクッと揚がった…
そんな単純な言葉で表現したくはないのですが、ボキャブラリーに欠けるワタシには良い言葉が思いつかないのが悔しいと思うほどに見事なかき揚げであります
ほんのりと上質な油の香りがあり、追っかけるように桜海老の香ばしい香りが広がるのであります
「冷そば」
ざる蕎麦と冷かけのいずれかを選ぶことができると言うので冷かけをいただくことにいたしますと、薬味として梅おろしを添えて提供されます
まずはそのままおつゆを楽しんでいただき、そのあと薬味を入れて… とのお勧めに従っていただいてみますと、梅おろしを入れることを躊躇うほどにおつゆかおいしくて…
温かいお蕎麦と冷たいお蕎麦を食べ比べさせるなんて、気が利いた構成になっていますね
"つゆをいただくお蕎麦"
そんな言葉がピッタリとくるような見事な出汁に惚れてしまったワタシは、ざる蕎麦のおつゆもいただいてみたくなり追加でお願いいたします
キリッと締まった味わいの中に香る出汁の風味
聞いてみますと、江戸前としては珍しくお砂糖を使っていないとのことでありまして…
おいしいお蕎麦を提供するために、蕎麦へのこだわりはもちろんのこと、それ以上に出汁にこだわっているのだと感じます
老舗や高級店にありがりなふた口三口でいただけてしまいそうなお蕎麦が数千円もするようなこともなく、こんなに良心的なお値段で大丈夫なの? と心配になるほどに魅力的なお店ありました
【蕎麦 流石】
東京都中央区銀座2-13-6 東二ビル2F
03-3543-0404